福島の今とエネルギーの未来

福島の今とエネルギーの未来

避難者たちの置かれている状況

東日本大震災から 1 年 2 か月後の 2012 年 5月の段階で、福島県からの避難者は 16 万人以上にものぼりました。10 年以上たつ今もなお、 34,000 人以上の人たちが避難を継続しています(2021 年 12 月、福島県発表)。...
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失われたコミュニティのかたち

2014 年以降、避難指示は次々に解除されていますが、帰還がなかなか進まず、居住は一部にとどまっているのが現実です。また、若い世代が帰ってこないため、高齢者世帯がぽつりぽつりと点在するような居住状況が生じています。 図は避難指示が解除された...
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避難指示区域の変遷

東電福島第一原子力発電所の事故翌日、 2011 年 3 月 12 日夕方には 20km 圏内に避難指示が出されました。また、4 月 22 日、政府は、年間積算線量が 20mSv(ミリシーベルト)になることが予想される飯舘村などの地域を「計画...
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原発事故後の放射性物質の流れ

図 東電福島第一原発より放出された放射性ヨウ素の広がり(2011 年 3 月 24 日 15 時時点)出典:日本原子力研究開発機構「東日本における I-131 の広域拡散と大気降下量」シミュレーション 2011 年 3 月 11 日、東日本...
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原発をめぐる世界の動き(2021年版)

世界の発電に占める原子力の割合が今後「自然減少」することが指摘されている。毎年世界の原子力産業について包括的なレポート「WorldNuclearIndustryStatusReport(原子力産業ステータスレポート、WNISR)1」を発行し...
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どうなる?エネルギー基本計画

エネルギー基本計画は、2002年に制定されたエネルギー政策基本法第12条の規定に基づき、政府が策定するエネルギー需給の方針を示す計画である。少なくとも3年ごとに検討を加えることとなっており、2003年10月に第1次計画、2007年3月に第2...
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どこまで進んだ? 電力システム改革と電力自由化

2015年から5年間にわたって進められてきた電力システム改革。実際に何がどう変わり、どのような影響があったのだろうか。再生可能エネルギー(以下、再エネ)中心社会に向けて、歩みを進められているのだろうか。  現実には、大手電力による支配体制は...
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六ケ所再処理工場と核燃料サイクル(2021年版)

青森県六ケ所村で、1993年から再処理工場の建設が進められている。原発で発生する使用済み核燃料を集め、ウランとプルトニウムを取り出す。事業者は日本原燃だ。  2020年7月29日、原子力規制委員会が審査書案を了承し、事業許可を出した。再処理...
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原発避難計画の問題点(2021年版)

2012年9月に、原子力安全保安院と原子力安全委員会が廃止され、新たな規制組織として原子力規制委員会が発足した。規制委員会は、原子力防災の基礎となる原子力災害対策指針(以下、指針)の策定を急速に進めた。  旧防災指針の中で原子力発電所の半径...
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ALPS処理汚染水の海洋放出

ALPS処理汚染水に関しては、2020年更田原子力規制委員会委員長が「希釈して海洋放出が現実的な唯一の選択肢」と繰り返し発言。しかし、十分現実的な陸上保管案が提案されているのにもかかわらず、それについてはほとんど検討されていない。