福島第一原発事故から11年がたちました。事故による痛みや苦しみ、
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福島県富岡町に帰還した板倉正雄さん
「福島を見ていない人はこの現実を想定できないでしょう」 2017年に避難解除された福島県富岡町。東電福島第一原発からおよそ6kmのところに板倉さんの家があります。富岡町に帰還した板倉さんを福島県三春町に住む武藤類子さんと訪ねました。 放射線...
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福島県大熊町から新潟県に避難した大賀あや子さん
チェルノブイリ原発事故後に原発の危険性を認識し、脱原発運動に参加するようになった大賀さん。福島第2原発の事故などもあり、福島に通ううち、福島のすばらしさにほれこんで、移住を決意。「原発がなければ、いや、原発があってもなんていいところなんだろ...
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福島の漁師たち
(12分31秒)「やっぱ生業として継いだんだからよぉ、ずーと続いでもらいたいよ。海を守るのはやっぱり漁業者だべよ」汚染水を放出するという方針をめぐり、苦悩する漁師たちのインタビュー。
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子どもを連れていったん避難し、帰還したあるお母さん
(11分30秒)「震災当時、2歳の子どもと、お腹には妊娠8ヶ月の子どもがいました。」出産後、喜びに浸る暇もなく、関西方面へ避難し、3人で過ごしていたと言います。 しかし、避難先では様々な問題から、体調を崩すなどして、避難から5年後、福島に戻ることを決断します。
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福島県浪江町から避難した今野寿美雄さん
(4分56秒)「一番聞きたくない言葉だね。絆とか復興なんていうのは。そんな軽く言う話じゃない。復興って、一旦元に戻ってから、さらに再びね、立ち上がることでしょ。元に戻らないのに、そこから立ち上がることなんて復興なんてありえない。」福島第一原発からおよそ10kmの自宅の前でこう話してくださいました。
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伊藤延由さん(飯舘村村民 農民見習い)
(8分45秒)「2010年、1年だけ農業やるんですよ。米8トンも取れて。だから私『農民見習い』になっているんです」伊藤さんは飯舘村や国の政策において、「被ばくのリスクは一切語らない」「本当に腹立たしい限りです」と…
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中村順さん(ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト)
(6分6秒)
「土壌に関しては下がってきている感触はあんまりないです」 「聖火リレーをめでたくやりましたということで、福島の事故が終わったかのような印象を国は広めようとしているんだろうけど、それはとんでもない間違い」
「土壌に関しては下がってきている感触はあんまりないです」 「聖火リレーをめでたくやりましたということで、福島の事故が終わったかのような印象を国は広めようとしているんだろうけど、それはとんでもない間違い」
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武熊明子さん(市民放射能監視センター ちくりん舎)
(3分15秒)
「自分たちの身にも何か危険が迫ってるんじゃないかという危機感」から福島などで放射線測定を続ける武熊さん東京オリンピックの聖火リレー・コース沿いの放射線測定に福島に来ました。「やっぱり自分の目で見ると、いろんな考え方ができるんで」
「自分たちの身にも何か危険が迫ってるんじゃないかという危機感」から福島などで放射線測定を続ける武熊さん東京オリンピックの聖火リレー・コース沿いの放射線測定に福島に来ました。「やっぱり自分の目で見ると、いろんな考え方ができるんで」
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菅野正寿さん(福島県二本松市で有機農業に取り組む)
(10分20秒)
「二度とこういうことがあってはならない。山も川も土も汚した、生産者と消費者も分断する。じいちゃん、ばあちゃんと孫の食卓まで分断する。仲良くくらしていた隣近所もバラバラにした。そういうくらしを奪った原発はもうつくってはならない。再稼働してはならない。」
「二度とこういうことがあってはならない。山も川も土も汚した、生産者と消費者も分断する。じいちゃん、ばあちゃんと孫の食卓まで分断する。仲良くくらしていた隣近所もバラバラにした。そういうくらしを奪った原発はもうつくってはならない。再稼働してはならない。」
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菅野みずえさん(福島県浪江町から関西に避難)
(10分56秒)「15日の朝、耕運機のガソリン抜いて、軽自動車に入れて、息子と犬と逃げたんです。」「ガソリンどこも入れてもらえなくて。長野へ向かって逃げれば岐阜へいけるから、とにかく長野を目指せって。息子と狭い車内で喧嘩しました。」