福島の今とエネルギーの未来2022(2022年3月発行)

    福島の今とエネルギーの未来

    世界の原発の趨勢は?

    IAEA(国際原子力機関)によると、世界に は439 基の原発があり、52基が建設中だ(2022年2月現在)。既存の原発は北米・西欧・アジアに多く位置しており、新規の多くはアジアで建設中である1。世界原子力産業状況レポート2021年版2によ...
    福島の今とエネルギーの未来

    原発処理汚染水とは?

    福島第一原発の敷地でタンクに貯められている処理汚染水(p.32)。1,000 基以上のタンクに、 126 万 m3 以上の水が貯められています。これは、東京ドーム1個分の容積とだいたい同じ量。デブリ(事故により溶け落ちた燃料が他の構造物と一...
    福島の今とエネルギーの未来

    避難者たちの置かれている状況

    東日本大震災から 1 年 2 か月後の 2012 年 5月の段階で、福島県からの避難者は 16 万人以上にものぼりました。10 年以上たつ今もなお、 34,000 人以上の人たちが避難を継続しています(2021 年 12 月、福島県発表)。...
    福島の今とエネルギーの未来

    失われたコミュニティのかたち

    2014 年以降、避難指示は次々に解除されていますが、帰還がなかなか進まず、居住は一部にとどまっているのが現実です。また、若い世代が帰ってこないため、高齢者世帯がぽつりぽつりと点在するような居住状況が生じています。図は避難指示が解除された地...
    福島の今とエネルギーの未来

    避難指示区域の変遷

    東電福島第一原子力発電所の事故翌日、 2011 年 3 月 12 日夕方には 20km 圏内に避難指示が出されました。また、4 月 22 日、政府は、年間積算線量が 20mSv(ミリシーベルト)になることが予想される飯舘村などの地域を「計画...
    福島の今とエネルギーの未来

    原発事故後の放射性物質の流れ

    図 東電福島第一原発より放出された放射性ヨウ素の広がり(2011 年 3 月 24 日 15 時時点)出典:日本原子力研究開発機構「東日本における I-131 の広域拡散と大気降下量」シミュレーション2011 年 3 月 11 日、東日本大...
    福島の今とエネルギーの未来

    東電福島第一原発事故を振り返る

    原発事故当時の状況を、とくにFoE Japanが取り組んできた避難政策を中心に振り返る。