福島の今とエネルギーの未来2022(2022年3月発行)

    福島の今とエネルギーの未来

    東電福島第一原発事故を振り返る

    原発事故当時の状況を、とくにFoE Japanが取り組んできた避難政策を中心に振り返る。
    福島の今とエネルギーの未来

    核燃料サイクルはすでに破綻

    原発を動かすと使用済み核燃料が発生します。様々な放射性物質が大量に含まれており、たいへん危険です。日本では、使用済み核燃料を「再処理」する計画です。「再処理」とは、使用済み核燃料を切断し、硝酸で溶かし、プルトニウムとウランを回収することで、...
    福島の今とエネルギーの未来

    電源別電力量と発電部門 CO2 排出量
    原発ゼロでも CO2 は減少

    日本の温室効果ガス排出は、2013年度をピークに、以降毎年減少しています。温室効果ガスの排出の多くは発電部門からのものですが、その発電部門からの排出についても、同様の傾向がみられます1。2012年から2014年にかけ、2年近くにわたって原発...
    福島の今とエネルギーの未来

    原子力発電所の稼働状況
    日本では 10 年以上「原発ゼロ」

    福島第一原発事故前、原発は 54基ありました。事故後、東日本の原発はすべて停止しました。全国で再稼働した原発は10基ですが、東日本では「原発ゼロ」の状況がすでに10年以上続いています。総発電量に占める原発の割合は2020年で約4%にすぎませ...
    福島の今とエネルギーの未来

    世界的な発電費用の推移

    この10 年、エネルギーをめぐる世界の状況は劇的に変化しています。安い電気と言われていた原発は、今や最も高い電気。再生可能エネルギーによる発電量が増え、さらにコストも安くなっているのです。投資会社ラザードが発表している電源別の発電コスト1 ...
    福島の今とエネルギーの未来

    世界の原発の趨勢は?

    IAEA(国際原子力機関)によると、世界に は439 基の原発があり、52基が建設中だ(2022年2月現在)。既存の原発は北米・西欧・アジアに多く位置しており、新規の多くはアジアで建設中である1。世界原子力産業状況レポート2021年版2によ...
    福島の今とエネルギーの未来

    原発処理汚染水とは?

    福島第一原発の敷地でタンクに貯められている処理汚染水(p.32)。1,000 基以上のタンクに、 126 万 m3 以上の水が貯められています。これは、東京ドーム1個分の容積とだいたい同じ量。デブリ(事故により溶け落ちた燃料が他の構造物と一...
    福島の今とエネルギーの未来

    避難者たちの置かれている状況

    東日本大震災から 1 年 2 か月後の 2012 年 5月の段階で、福島県からの避難者は 16 万人以上にものぼりました。10 年以上たつ今もなお、 34,000 人以上の人たちが避難を継続しています(2021 年 12 月、福島県発表)。...
    福島の今とエネルギーの未来

    失われたコミュニティのかたち

    2014 年以降、避難指示は次々に解除されていますが、帰還がなかなか進まず、居住は一部にとどまっているのが現実です。また、若い世代が帰ってこないため、高齢者世帯がぽつりぽつりと点在するような居住状況が生じています。図は避難指示が解除された地...
    福島の今とエネルギーの未来

    避難指示区域の変遷

    東電福島第一原子力発電所の事故翌日、 2011 年 3 月 12 日夕方には 20km 圏内に避難指示が出されました。また、4 月 22 日、政府は、年間積算線量が 20mSv(ミリシーベルト)になることが予想される飯舘村などの地域を「計画...