国際シンポジウム「どう伝える? 原発事故のこと」(東京会場)

    イベント

    新型コロナウイルスの状況に鑑み、たいへん残念ではありますが、中止とさせていただきます。参加をご予定してくださった皆様、関係者のみなさまにお詫び申し上げます。


    東京電力・福島第一原発事故から9年、オリンピック目前の3.11を迎えようとしています。原発事故は収束しておらず、被害は深刻です。
    原発事故の現状を見える化し、どのように次世代に伝えていくか。
    私たちに問われている課題について、当事者や国際ゲストとともに議論します。

    国際シンポジウム「どう伝える? 原発事故のこと~オリンピックで埋もれさせない、福島のリアル~」(東京会場)

    開催概要

    日時

    2020年3月11日(水) 10:30〜20:00

    会場

    聖心女子大学 ブリット記念ホール
    (東京メトロ日比谷線広尾駅 4番出口から徒歩1分)
    アクセス

    参加費

    全日:1000円、セッションごと:500円
    避難者の方、障がいのある方、学生、FoE Japan会員は無料

    主催

    FoE Japan、ピースボート、フクシマ・アクション・プロジェクト

    後援

    生活クラブふくしま、ドイツ大使館(申請中)、パルシステム生活協同組合連合会、ベルリン市

    協力

    聖心女子大学グローバル共生研究所、フリードリヒ・エーベルト財団 みんなのデータサイト、ふくしま地球市民発伝所、ふくしま30年プロジェクト

    協賛

    飯舘村放射能エコロジー研究会、開発教育協会、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、原子力規制を監視する市民の会、原子力市民委員会、原子力資料情報室、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)、さようなら原発1000万人アクション、高木仁三郎市民科学基金、日本国際ボランティアセンター、パタゴニア日本支社、避難の協同センター、株式会社ラッシュジャパン、JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)

    お問い合わせ

    FoE Japan
    TEL: 03-6909-5983 E-mail: info@foejapan.org

    プログラム(予定)

    セッション1「福島の今」

    10:40~12:10

    避難・帰還・居住、原発事故後の人々の選択と福島の今を考えます。

    パネリスト:福島市に居住するお母さん、長谷川健一さん(飯舘村)、大賀あや子さん(大熊町から新潟県に避難)

    セッション2「被ばく労働」

    13:30~15:00

    被ばく労働問題を追うメディア関係者、原発労働者とともに、被ばく労働の現実に迫ります。

    パネリスト:ごぼうさん(原発作業員)、あらかぶさん(原発作業員)、ウラジミール・セドニョフさん(元チェルノブイリ原発収束作業員)、片山夏子さん(東京新聞記者)

    セッション3「どう伝える? 原発事故のこと」

    15:30~17:15

    原発事故を次世代にどう伝えていけばよいのでしょうか? 教育現場での葛藤や取組を中心に紹介します。

    パネリスト:後藤忍さん(福島大学准教授)、小山貴弓さん(みんなのデータサイト事務局長)、崎山比早子さん(高木学校)

    ライブ 原発ゼロノミクス

    18:00〜18:20

    セッション4「私たちがつくるエネルギーの未来」

    18:30~20:00

    エネルギーシフト実現に向けて歩みつつあるドイツのゲストとともに、今後のエネルギーや社会のあり方を考えます。

    パネリスト:レベッカ・ハルムスさん(元EU議会議員、緑の党)ほか

    ゲスト・プロフィール

    長谷川健一さん(飯舘村村民、元酪農家)

    原発事故当時、飯舘村前田地区の区長。同年8月、伊達市伊達東仮設住宅に避難。村民の約半数が申し立てた原発被害糾弾飯舘村民救済申立団の団長を務めた。現在は、飯舘村に帰還し、そばの栽培など農業復興に携わる。

    大賀あや子さん(大熊町から新潟県に避難)

    1990年東京から「福島Ⅱ-3運転再開を問う住民投票実行委員会」等の活動に通う。94年いわき市内で農業研修。95年より双葉郡内で在住、在勤、自給農。2010年より「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」事務局。311後、関東、福島県内を経て、新潟県阿賀野市で避難生活中。新潟県内の避難者支援や「避難の権利を求める全国避難者の会」に参画。

    ウラディミール・セドニョフ Vladimir Sednjow /ベラルーシ、元リクヴィダートル

    1957年、ミンスク近郊のクルプキに生まれる。チェルノブイリ原発事故後、事故炉にて収束作業に携わる。火力発電技術士。1986年の事故時は26歳で2人の子どもがいた。1986年11月よりリクヴィダートルとしてチェルノブイリ原発の熱供給室や配管系統の作業を担当する。その後、ミンスクの原発を火力発電に改築する際に責任者も務める。

    あらかぶさん(元原発作業員)

    北九州在住、鍛冶工、42歳。の2011年10月、福島・東北の復興のためにとの思い から、福島へ。東電福島第一原発の収束・廃炉作業のほか、福島第二原発の補強工事、九電玄海原発の定期検査に従事する。2014年1月、危険手当の不払いを契機に福島から帰った直後、電離健康診断で白血病が判明、入院治療。収束・廃炉作業で初めての被ばく労災が認定される。現在、東電・九電を相手に損害賠償請求裁判を闘っている。

    ごぼうさん(元原発作業員)

    2012年はじめより約10ヶ月間、イチエフの下請作業員として働き、通算被ばく線 量は約20mSvに達した。主に作業から戻った労働者の汚染状況を計る業務に従事。 元請と所属会社の契約の関係で解雇され、危険手当未払いや偽装請負等を巡り労働組合を通し争う。現在は「被ばく労働を考えるネットワーク」に所属し、原発関連の労働者の問題解決に取り組んでいる。

    後藤忍さん(福島大学准教授)

    福島市在住。専門は環境計画、環境システム工学、環境教育。福島第一原発の事故後、福島大学放射線副読本研究会を組織し、独自の放射線副読本を作成。また、福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」とチェルノブイリ博物館の展示内容の比較なども行っている。

    崎山比早子さん(高木学校)

    医学博士 千葉大学医学部大学院卒。元マサチューセッツ工科大学研究員。元放射線医学総合研究所主任研究官。元国会東京電力福島第一原子力発電所事故調査委員会委員。高木学校・原子力教育を考える会のメンバー。3.11甲状腺がん子ども基金代表理事

    小山貴弓さん(みんなのデータサイト・事務局長)

    チェルノブイリ原発事故に衝撃を受け、高木仁三郎氏を訪ね、反核反原発、再生可能エネルギー普及の活動に携わる。福島原発事故後、国会事故調・協力調査員として、ヒアリング実務を担当した後、「高木仁三郎市民科学基金」市民放射能測定事業・プログラムコーディネーターを務め、「みんなのデータサイト」を設立。

    レベッカ・ハルムス Rebecca Harms /元EU議会議員、緑の党

    2004年から2019年まで欧州議会の議員を務めたドイツの政治家。欧州グリーンパーティーの一部である連合90/緑の党のメンバー。 2010年から2016年まで、欧州議会でグリーンズヨーロッパ自由同盟グループの会長を務める。放射性廃棄物の最終処分場候補地であるゴアレーベンの近郊の出身であり、70年代後半から反対運動に参加する。気候変動・エネルギー・原子力問題で積極的に活動する。

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