<2019年度重大ニュース>帰還困難区域「夜ノ森」「大野」「双葉」3駅周辺解除へ

2020年3月14日の常磐線の開通に先駆け、3月4日以降、帰還困難区域の夜ノ森(富岡町)、大野(大熊町)、双葉(双葉町)の3駅周辺などの避難指示が順次解除される。双葉町での避難解除は初めてで、「帰還困難区域」の解除としても初となる。解除される地域は帰還困難区域のごく一部であり、居住は想定されていない。

朝日新聞の報道によると、解除を決定した時点では、大熊町の一部で空間線量が解除要件(毎時3.8マイクロシーベルト)の値を下回ったか確認できていない状況であったという。政府は最終的には毎時3.8マイクロシーベルトを下回っていることを確認できたとしているが、毎時3.8マイクロシーベルトは、年20ミリシーベルトを国のやり方により換算した値であり、公衆の被ばく限度(年1ミリシーベルト)、放射線管理区域(年5ミリシーベルト)をはるかに上回るレベルとなる。

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(「福島の今とエネルギーの未来2020」)

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