再エネは加速度的に成長、原発は停滞

    世界では原発建設が停滞する一方、太陽光、風力といった再生可能エネルギーの成長が加速しています。

    上図のように、2014年には風力発電が、2017年には太陽光の累積導入量が原発を上回りました。2023年、太陽光発電の累積の設備容量は1.5TW(テラワット)に達しました。これは、原発の設備容量(約370ギガワット)の約4倍です1。太陽光発電と風力発電の設備容量の合計は約2.5TWで、原発の6倍以上に達しました。

    国際エネルギー機関の推計によれば、2023年の再エネの追加設備容量は、前年比50%も増加し、この20年で最大となっています2

    世界原子力産業ステータスレポート2023」によれば、2022年、世界の発電量に占める風力と太陽光の割合は11.7%に拡大し、原発は9.2%に縮小しました。同年、水力を除く再生可能エネルギー(水力を除く)発電設備への総投資額は前年比35%の4,950億米ドルで、過去最大となりました。これは全発電への投資の74%を占め、原発への投資額の14倍です3

    民間の投資家からは、再エネが成長産業とみなされていることは間違いがないでしょう。一方、原発は、民間資金を呼び込むことは困難で、現在進行中の建設プロジェクトのほとんどは政府が関与して実施されています。

    (この記事は、2024年3月時点での情報をもとにまとめています)

    出典

    1. 松原弘直「再生可能エネルギーの発電設備を2030年までに3倍に~2023年は太陽光の導入が大幅に加速」(新エネルギー新聞2024年2月5日) ↩︎
    2. IRENA (2023) “Renewables 2023-Analysis and forecasts to 2028↩︎
    3. A Mycle Schneider Consulting Project, “The World Nuclear Industry Status Report 2023↩︎
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